先日、「ならまち」のさくらを求めて散策!
「ならまち」という地名はありません。元興寺の旧境内(所領)あたりを通称「ならまち」と呼び、格子の家が立ち並ぶ、なんとも風情のある街並みです。
元興寺は飛鳥寺が平城京へ遷都の際に、このならまちに飛鳥寺の一部を残し移ってきたのです。
奈良時代は東大寺や興福寺と並び、大伽藍と権勢を誇っていました。しかし、平安時代の後半から徐々に衰退していきました。
この元興寺といえば、「曼荼羅」ですが、この曼荼羅は奈良時代に書かれたものらしいのですがその後消失したのですが、有名なものなので、模写がたくさんあり、その鎌倉時代に書かれた模写を現在の「曼荼羅」としているそうです。
まぁ、うんちくはこのくらいにして、早速さくらを観ます! やはり、古都のさくらは趣があるように思えるのはひいき目かもしれません。
元興寺の塔址のさくら、下方の丸い石のようなものが塔の柱跡のようです。
「祗園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。娑羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。おごれる人も久しからず、唯春の夜の夢のごとし。たけき者も遂にはほろびぬ、偏に風の前の塵に同じ。」こんな一文を思いこさせる場所です。